「混合介護」、豊島区が導入へ…特区申請目指す - 津曲

2017/01/20 (Fri) 10:21:51

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170118-OYT1T50012.html
「混合介護」、豊島区が導入へ…特区申請目指す

2017年01月18日 16時21分
　東京都豊島区は、国の国家戦略特区を活用し、介護保険サービスと保険対象外サービスを同時に利用する「混合介護」が行えるよう、都と協議を始めた。

　実現すれば全国初で、同区は、今年度中に特区申請し、２０１８年度の導入を目指している。

　混合介護は、通常の介護サービスに加え、「ヘルパーの指名」「利用者の家族も含めた食事の提供」など、保険対象外のサービスを全額自己負担で同時に利用できる仕組み。現行制度では、保険対象サービスと区別するよう求め、一体的に実施することはできないが、同区は〈１〉利用者の利便性が向上〈２〉サービスの幅が広がり、施設で働く職員の賃金増につながる――などとして、導入を目指すことにした。

　混合介護を巡っては、小池知事が昨年１１月、国家戦略特区を活用した規制緩和によって導入する方針を表明。都から打診を受けた同区は、実現に向けて協議を進めていた。

　一方、国はこれまで、「保険対象のサービスと対象外の境目があいまいで、本来は保険対象なのに、対象外として過剰請求される恐れもある」（厚生労働省）などと慎重な姿勢だった。そのため同区は、サービスの仕組みを検討する有識者会議を設置し、１７年度予算案に関連費用約６００万円を計上する方針。

　区の担当者は「利用者が知らない間に契約を結ばされるなど、不当なサービスが行われないような仕組みをつくりたい」と話している。