日歯メルマガ医療計画、再び - 津曲

2017/07/31 (Mon) 14:20:36

日歯メルマガ医療計画、再び
■医療計画、再び
　日本歯科医師会副会長　佐藤　保

　医療計画は、医療法によって都道府県が地域医療計画を定めるよう規定さ
れ、その地域医療計画は、地域の人口や年齢構成、病気の傾向に合わせた基準
病床数の算定などを行うこととしている。
　平成30年度からの第7次医療計画も大臣告示、その後の局長通知、課長通知が
発出され、すでに国の医療計画の見直し検討の場から、都道府県へ検討の場が
移行した。しかし、都道府県において都道府県医療審議会が開催されているに
もかかわらず、第7次医療計画を見直すための検討会では、さらに通知を追加、
もしくは新たに通知を行うための議論が行われた。従来の日程とは異なってい
るように思われる。
　堀執行部が掲げて取り組んだ、いわゆる重点28課題は、改めて25課題程度に
整理して、取り組みを進める。これらの課題は「超高齢社会における新しい歯
科医療提供体制の確立」「日歯の組織強化」「歯科医療従事者の環境の充実と
向上」の三つの柱に集約される。
　第7次医療計画において新たに示される論点については、「超高齢社会におけ
る新しい歯科医療提供体制の確立」の一つと位置付づけて、今後の対応に臨み
たい。

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◆2◇ JDAウィークリー ◇◆◇◆
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■平成29年7月　定例記者会見を開催

　日歯は7月20日、第3回理事会終了後に定例記者会見を歯科医師会館で開催し
た。

◇ボード立ち上げなど会務状況を報告
　堀会長「順調に展開」

　堀憲郎会長は挨拶の中で会務の執行状況について触れ、「執行部発足以来、
前執行部からの業務引き継ぎに加えて、地震災害、豪雨災害等の危機管理対応
にも当たっている」と報告し、災害犠牲者に心より哀悼の意を示すとともに、
国民及び会員の被害者に対してお見舞いの言葉を述べた。
　また、各所管を含む業務の執行状況については、「委員会の立ち上げ及び25
課題に関する検討ボードの立ち上げは順調に進んでいる」と説明。その上で、
「各ボードの工程表も出揃いつつあるので、それらを整理して取り組みを進め
ていきたい」との考えを示した。

◇文科省、スポーツ庁に制度予算要望書を提出

　柳川忠廣副会長は19日に文科省、スポーツ庁をそれぞれ訪問して、平成30年
度の制度・予算の要望書を提出したことを報告した。
　文科省には重点要望項目として、（1）歯学教育における臨床研修と日歯の生
涯研修との連動の重要性が、改訂版「歯学教育モデル・コア・カリキュラム」
に明記されたことなども踏まえ、歯科医師の教育と養成を連動させるシステム
について話し合う協議会の設置（2）大学における訪問歯科診療、法歯科医学、
スポーツ歯科分野への教育支援（3）歯科衛生士及び歯科技工士の人材確保に向
けた養成校への支援―を求めた。
　特に歯科衛生士の人材確保に向けては、臨床現場と教育現場とに格差がある
ため、より臨床に即した教育への見直しを要請した。
　スポーツ庁には、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、選手村に開
設されるポリクリニックの体制整備に関わる支援を求めた他、韓国で行われる
平昌オリンピックにおけるハイパフォーマンスセンターの視察などを要望し
た。

◇歯科技工士人材確保問題の対応を説明

　質疑応答では、歯科技工士養成学校の募集停止問題に関わる記者からの質問
に対して、堀憲郎会長は「受験希望者減による定員割れは大きな問題。引き続
き、文科省に職業告知等を要望していく。日歯もHP内の日歯8020テレビで歯科
技工士の仕事を紹介する動画番組を掲載するなど新しい取り組みをしている
が、さらなる対応が課題だ」と語った。
　さらに、「例えば技工士養成学校の経営者と技工現場の担当者との考えの違
いもあり、議論が進まない部分がある。日技には業界全体の方向性を大きな視
野でまとめていただき建設的な議論をしたい」と述べるとともに、「例えば
CAD/CAM冠など技工過程のデジタル化など、歯科技工のあり方の将来像について
根本的な議論をする必要があるはず」との考えを示した。
　一方、医療管理担当の三井博晶常務理事は「定員を満たしている学校は非常
に少ない。日歯としては前期に引き続き、歯科技工士人材確保ボードで検討し
ていきたい」と説明した。
　また、前医療管理担当の瀬古口精良常務理事は、厚労科研で現在、歯科技工
士の業務モデルの多様化に関する研究が行われていることを説明した上で、
「歯科技工士の仕事内容を紹介するDVDを配布して活用するなどの他、将来に向
けたプロモーション策として、映画製作を検討するなど打つべき手は全て打つ
という方針の下、オールデンタルで取り組んでいきたい」と述べた。

■30年度税制改正要望書を決定
　―第3回理事会

　第3回理事会が7月20日、歯科医師会館で開催され、平成30年度の税制改正に
関する要望書を決定した。要望書では、社会保険診療報酬に係る「事業税非課
税の特例措置」及び「所得計算の特例措置」等の医業経営の根幹に関わる仕組
みの維持を求める他、これまで以上に、雇用や設備投資の拡大を促す配慮を要
請する。医療に係る消費税については、控除対象外消費税を適切に検証した上
で診療報酬への十分な補填を求めるとともに、将来の消費税率引き上げ等によ
り補填分を超える控除対象外消費税額が生じた場合には、申告の上、還付する
制度の創設等を見据えた議論の継続を要望する。
　協議では、病院歯科のあり方や支払基金の業務効率化・高度化計画などにつ
いて意見交換を行った。特に病診連携や医科歯科連携の鍵となる病院歯科のあ
り方については、数の推移や役割などの実態を確認するとともに、地域医療連
携・医療計画などの「地域保健」、周術期・医科歯科連携の評価などの「医療
保険」、臨床研修施設・キャリアパスなどの「生涯研修」の視点で課題を共有
した。

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◆3◇ 日歯の主な行事予定（8/1～8/7）◇◆◇◆
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■内部行事
8/2（水）▽第53回ISO/TC106年次会議（香港）事前打合せ会▽日本歯科医学会
　第96回臨時評議員会▽選挙管理委員会第7回正副委員長打合会▽広報委員会正
副委員長打合会▽第1回広報委員会小委員会
8/3（木）▽第4回常務理事会

■部外審議会等
8/2（水）▽日本糖尿病対策推進会議「都道府県医師会生活習慣病（糖尿病・
COPD等）担当理事連絡協議会」▽第21回再生医療等評価部会▽国民健康・栄養
調査企画解析検討会▽国立長寿医療研究センター「第6回認知症医療介護推進会
議」▽「認知症高齢者に対する歯科診療等の口腔管理及び栄養マネジメントに
よる経口摂取支援に関する研究事業」第1回班会議
8/3（木）▽第2回データヘルス計画の在り方に関する検討会
8/4（金）▽社会保障審議会　介護給付費分科会